第13回 【2015年ドラフト特集】あきらめずにNPBの扉を叩いた選手たち2015年10月23日

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【目次】
[1]挫折をバネに1位指名を勝ち取った多和田 真三郎(富士大)
[2]下位指名には「味のある」選手がゴロゴロ / 期待を背負ったニューカマーたちよ、世間に恥じない行動を

 2015年10月22日(木)に開催された「2015プロ野球ドラフト会議Supported byリポビタンD」。
今回はパシフィック・リーグでは本指名48人・育成指名11人・計59人、セントラル・リーグでは本指名40人・育成指名17人・計57人。両リーグ合わせて本指名88人・育成指名28人・計116人がNPBへの扉を開く権利を得た。

 その中には1位・2位の上位指名や、侍ジャパン代表を経験したうえに指名された花形選手ばかりでなく、文字通り血と汗と涙を流して栄冠を勝ち取った選手も数多くいる。
今回はその中から数人の選手を紹介していきたい。

挫折をバネに1位指名を勝ち取った多和田 真三郎(富士大)

多和田 真三郎(富士大)

 原 樹理(東京ヤクルト1位指名・投手・東洋大)、岡田 明丈(広島1位指名・投手・大阪商業大)と共に、侍ジャパン代表経験のない右腕として埼玉西武から1位指名を受けた最速152キロの奪三振マシン・多和田 真三郎(富士大2013年インタビュー)。実は多和田には2人とは異なる経歴がある。

 それは「高校時代、プロ志望届提出の有無」。

 原は東洋大姫路(兵庫)高時代、3年夏の甲子園ベスト8(試合レポート)など全国に名を轟かせながらも大学経由でのプロ入りを目指し、プロ志望届を出すことなく進学。岡田は大阪商業大高(大阪)時代はエース格も背番号「10」だった。
対して多和田の場合は中部商(沖縄)時代から最速142キロをマークし、最後の夏も県大会準優勝と甲子園まであと一歩に迫った注目株。

 しかし、満を持してプロ志望届を提出した2011年ドラフトでの指名はなく、決意と覚悟を持ち、沖縄からはるか離れた岩手・富士大に進んだという経緯がある。この秋はここまでけがにより公式戦での登板がない多和田だが、素材のよさは4年間で10キロ上がった球速を見ても折り紙付き。雑草系1位が西武プリンスドームで王様になる日を、長い目で待ってみることにしよう。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita

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