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第7回 【小関順二のドラフト指名予想】横浜DeNAベイスターズ「来季、優勝を目指すにはどんな選手を指名するべきか?」2016年10月18日
【目次】
[1] 主要リリーフをどれだけ整備できるかが来年のテーマ
[2] ケガがあったとはいえ、田中正義は無視できない
ケガがあったとはいえ、田中正義は無視できない
今までの横浜・DeNAは筒香 嘉智(09年1位)のような狙いすました大ヒットこそあるが、ほとんどは荒波 翔(10年3位)、桑原 将志(11年4位)、井納(12年3位)、三上(13年4位)でわかるように、戦力になっているのは3位以下である。戦略で勝ち取ったという手ごたえが生まれるはずがない。
今年はチームが11年ぶりのAクラスになり、過去2年の成功で「ドラフトでチームの形を作る」という手ごたえを手にドラフトに臨むことになる。ここで誰を指名するのか、今後の流れを作る上でも重要な年になる。
■どんな選手を1位で指名するべきなのか

藤平 尚真(横浜)
捕手は戸柱(来季27歳)、嶺井 博希(26歳)、髙城 俊人(24歳)、内野は宮﨑 敏郎(29歳・二塁手)、倉本(26歳・遊撃手)、白崎 浩之(27歳・三塁手)、外野は筒香(26歳)、梶谷 隆幸(29歳)、桑原(24歳)、関根 大気(22歳)と中堅・若手に人材が揃い、一塁と三塁以外は日本人で1年任せられる顔ぶれだ。要補強はやはり投手ということになる。前で先発は4本の柱が立っていると書いたが、柱はそれほど太くなく、太い柱がドンと1本ほしい。
Aクラス到達の熱気も覚ましたくないのでここは即戦力候補の大学、社会人で仕方なく、その第一候補は当然田中 正義(創価大)になる。はっきり言って今春に発生した右肩の違和感は完全に解消されていない。それでも153キロを投げられる能力の高さは無視できない。くじ運がよくない球団なので外れ1位は「将来太い柱になり得る」という視点で選びたい。
残っていれば大学生では黒木 優太(立正大)、中塚 駿太(白鷗大)、高校生では藤平 尚真(横浜)、堀 瑞輝(広島新庄)あたりに注目している。
(文・小関 順二)

- 小関 順二
- 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
- ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
- ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
- ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。
- ■ 小関順二公式ブログ

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