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第8回 【ドラフト総括】埼玉西武ライオンズ編2014年11月12日
【目次】
[1] 今年はエース候補・高橋光成を指名
[2] 隠し玉・玉村祐典がどこまで化けるか
埼玉西武ライオンズ 指名選手一覧
順位 | 名前 | 高校 |
---|---|---|
1位 | 髙橋 光成 | 前橋育英 |
2位 | 佐野 泰雄 | 平成国際大 |
3位 | 外崎 修汰 | 富士大 |
4位 | 玉村 祐典 | 敦賀気比卒 |
5位 | 山田 遙楓 | 佐賀工 |
育成選手1位 | 戸川 大輔 | 北海 |
今年はエース候補・高橋光成を指名
埼玉西武といえば毎年独自なドラフトを展開するが、過去4年を見るとテーマ性を持った指名をしている。

髙橋 光成(前橋育英)
2010年 大石 達也(早大) クローザーの獲得
2011年 十亀 剣(JR東日本) 即戦力投手の獲得
2012年 増田 達至(NTT西日本)中継ぎ・クローザーの補強
2013年 森 友哉(大阪桐蔭)(インタビュー) 将来の正捕手・スラッガーの獲得
こうしてみると、高卒のエース候補は2009年の菊池 雄星(2010年インタビュー・2011年インタビュー・2014年インタビュー)以来、1位で指名していない。西武は防御率 岸 孝之(インタビュー)、牧田 和久(2014年インタビュー【前編】【後編】)、先ほど挙げた菊池、復調を期待したい十亀、野上と、先発が出来る人材は多いので、今年は将来的にエース候補を担える投手が1位で獲得できるかが焦点であった。それならば、安樂 智大(済美)(インタビュー・関連コラム)か、髙橋 光成(前橋育英)(インタビュー:2014年8月29日公開・8月30日公開)のどちらかに絞られていたが、埼玉西武は高橋光を単独指名した。
この夏、甲子園に出場はならなかった高橋光だが、体格は一回りも大きくなっていて、投球フォームも角度を意識したフォームに改良し、グレードアップした投球が出来ていた。打者を見ながら投球を組み立てる事が出来るという、投球センスの良さがあり、早いうちに先発ローテーション入りが期待できる人材だろう。
2位以降は中継ぎの投手力が先発と比べると物足りない。より強力な中継ぎ編成にして、来季の巻き返しを図りたいところ。
2位の佐野 泰雄(平成国際大)は左腕から140キロ後半の速球に加え、曲がりが鋭い変化球を武器にする。左の先発候補として育てていくことになるだろう。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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