第5回 【小関順二のドラフト指名予想】広島東洋カープ編2014年10月13日

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【目次】
[1] 高校生主体のカープ。今年も1位は即戦力投手か
[2] 大学生・社会人の投手を幅広く 捕手も補強ポイント

広島東洋カープ 今季戦績

 144試合 74勝68敗2分 勝率.521 セ・リーグ3位

高校生主体のカープ。今年も1位は即戦力投手か

 10月8日、野村 謙二郎監督の突然の辞任表明で驚かされたが、ドラフト戦略は編成、スカウト主体で進められているので影響はない。

エースとして活躍する前田健太

 14年は「カープ女子」という言葉が一世を風靡し、いつもは黄色一色で埋まる甲子園球場が、三塁からレフトスタンドにかけて広島のチームカラーの赤で埋まる現象も見られた。観客動員は前年比プラス21.7パーセント。具体的な数字で言えば156万5598人から190万4781人まで増えた。これは球団新記録である。

 チーム成績はリーグ2位の打率.272に対して、防御率はリーグ4位の3.79。当然、ドラフトでの補強ポイントは投手に比重がかかる。まず04年以降の過去10年、戦力になっている選手を見てみよう。

05年 梵 英心(日産自動車・遊撃手)

06年 前田 健太PL学園・投手)(2012年インタビュー2013年インタビュー)、会沢 翼水戸短大付・捕手)
07年 丸 佳浩千葉経大附・外野手)(インタビュー)、小窪 哲也(青山学院大・遊撃手)、松山 竜平(九州国際大・外野手)
08年 中田 廉広陵・投手)
09年 今村 猛清峰・投手)、堂林 翔太中京大中京・内野手)
10年 福井 優也(早大・投手)
11年 野村 祐輔(明大・投手)(インタビュー)、菊池 涼介(中京学院大中京・遊撃手)
13年 大瀬良 大地(九州共立大・投手)(インタビュー)、田中 広輔(JR東日本・遊撃手)(インタビュー

 14人中、高校卒が6人と多いことに気づく。「高校生路線」と言うほど高校生の上位指名が多いわけではないが、「早い抜擢」という球団の伝統が高校卒の一軍定着に貢献していることは間違いない。こういう実績があると、スカウトは高校生に正面から向き合える。

 今年のドラフト戦略だが、投手主体になることは間違いない。さらに即戦力か将来性か考えると、長年エースとしてチームを支えてきた前田の残留が決まったものの、メジャーリーグ移籍は将来的に可能性がある。やはり数年後を見据えると、10勝以上の穴埋めができる即戦力に向かわざるを得ない状況だ。今季、防御率4点以上の投手が多かったことも即戦力志向を後押ししそうだ。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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