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第4回 【小関順二のドラフト指名予想】阪神タイガース編2014年10月10日
【目次】
[1] 高齢化解消のためにドラフト1位は高校生か
[2] 投手、捕手、内野手、外野手万遍なく補強したドラフトを
阪神タイガース 今季戦績
144試合 75勝68敗1分 勝率.524 セ・リーグ2位
高齢化解消のためにドラフト1位は高校生か

高卒2年目ながら2年連続二桁勝利を挙げた藤浪晋太郎(写真は高校時代)
中日ほどではないが主力選手の高齢化が進んでいる。
30歳以上は野手が福留 孝介(37歳)、新井 貴浩(37歳)、鳥谷 敬(33歳)(2011年インタビュー・2014年インタビュー【前編】・【後編】、マートン(33歳)、新井 良太(31歳)、西岡 剛(30歳)(インタビュー)、ゴメス(30歳)、投手が福原 忍(38歳)、安藤 優也(37歳)、加藤 康介(36歳)、能見 篤史(35歳)、メッセンジャー(33歳)、筒井 和也(33歳)、呉 昇桓(32歳)、岩田 稔(31歳)と中堅からベテランにかけて多い。
1回のドラフトで解消できる問題ではないので徐々に高校生と大学生&社会人のバランスを取っていくことだが、実は10年以降、阪神は上位で高校生を指名し続けている。
10年=2位・一二三 慎太(東海大相模・投手&野手)
11年=2位・歳内 宏明(聖光学院・投手)(インタビュー)
12年=1位・藤浪 晋太郎(大阪桐蔭・投手)、 2位・北條 史也(光星学院・遊撃手)
13年=2位・横田 慎太郎(鹿児島実・外野手)
このスカウティングの変化が世間にいまいち伝わっていないのは、活躍しているのが藤浪しかいないためだが、今年になって歳内が一軍で結果を残すようになり、徐々に成果が出始めている。
マスコミで阪神が狙っていると伝えられるのは安樂 智大(済美)(インタビュー・関連コラム)、有原 航平(早大)、田中 英祐(京大)たちで、最近では中村勝広GMが視察したことがニュースになった風張 蓮(東農大北海道オホーツク)、野手では地元関西の岡本 和真(智辯学園・一塁手)(インタビュー)が春の選抜あたりから“トラの恋人”として話題になっている。もっとも岡本は好きな球団を「日本ハム」と表明しているようだが。
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- 小関 順二
- 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
- ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
- ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
- ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。
- ■ 小関順二公式ブログ
