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第50回 北海道日本ハムの大谷翔平がパリーグ史上最速の160キロを計測!2014年06月09日

【目次】
5位 中日・浅尾 拓也が復帰登板 /4位 埼玉西武・伊原監督が休養を発表
3位 阪神の能見篤史がセリーグタイの4試合連続二桁奪三振!/2位 巨人の山口鉄也が史上初の200ホールド
1位 北海道日本ハムの大谷翔平がパ・リーグ史上最速の160キロを計測!

3位 阪神の能見篤史がセ・リーグタイの4試合連続二桁奪三振!

阪神の能見篤史がセリーグタイの4試合連続二桁奪三振!

 6月6日(日)、能見 篤史投手が、オリックス戦に先発登板し、10奪三振。セ・リーグタイの4試合連続二桁奪三振を記録した。球団では1971年に江夏 豊以来の記録達成となった。

 今季、規定投球回を達成した投手の中で、イニング以上の三振を奪っているのは能見だけである。奪三振ラッシュが始まったのは、5月16日の横浜DeNA戦。8回まで11三振を奪い、交流戦に入った5月24日のソフトバンク戦では、6回を投げて13奪三振、5月31日の日本ハム戦では8回まで10奪三振を記録した。
 そして6月6日のオリックス戦では、金子 千尋と投げ合い、8回途中まで2失点の好投で、10奪三振。4試合連続二桁奪三振を達成した。

 能見といえば、フォームはややインステップ気味で、一塁側から投げ込むイメージだ。速球は対角線上になり、左打者にとっては背中から来るイメージになるため、相当打ち難い。手元で切れるスライダー、フォークのコンビネーションもはまり、奪三振数を積み上げてきた。今の調子を継続すれば、自己初の200奪三振も見えてくるだろう。
 投球内容は、開幕戦で10失点した試合と比べると上り調子なだけに、あとは勝ち星が伴ってほしいところ。能見は現在5勝4敗。チームは、交流戦で負け越している。次の登板ではなんとしても勝ち星を挙げ、チームに勢いをつけてほしい。

能見 篤史投手の経歴>
鳥取城北-大阪ガス-阪神(2005年-)
最多奪三振(2012年)

2位 巨人の山口鉄也が史上初の200ホールド

巨人の山口鉄也が史上初の200ホールド

  6月6日(金)、山口鉄也投手が埼玉西武戦の9回から登板し、1.1回を投げて無失点の好投で、史上初の200ホールドを達成した。

 実に偉大な数字である。2007年に32試合に登板し、一軍定着を果たした山口は2008年は67試合に登板。中継ぎながら11勝を挙げ、優勝に貢献。以降、6年間も60試合登板を続けており、まさに鉄人に相応しい働きを見せてきた。

 今年は勤続疲労の影響からか、開幕当初は調子が上がらず、3・4月は9試合で防御率10.29と大荒れな数字だった。中継ぎは先発と比べると投球回が短く、一度に大量失点するとこのような数字になってしまう。だが、実績十分な投手である。しっかりと調子を取り戻せば、昨年のような投球が期待できるだろう。

 5月には10試合、6月には3試合に登板し、いずれも失点ゼロ。交流戦に入ってからも無失点を続け、防御率も3.66まで改善した。そして、6月6日の埼玉西武戦で、1.1回を投げて被安打0、無失点の好投で、チームに勝利を呼び込んだ。4月の山口は速球が高めに浮きやすく、打者が打てるゾーンに入り打ち込まれていたが、今の山口は厳しいコースへ速球、変化球の投げ分けも出来るようになってきた。

 巨人は首位奪回に成功したが、2位の広島により差を付けるには、終盤に登板する、山口をはじめとする中継ぎスタッフの活躍が不可欠。強いチームは先発陣が揃い、なおかつ投げれば必ず無失点に抑え、打たれたとしても同点止まりにとどめるリリーフの存在がある。山口は抑えて当たり前という期待を受け続けながら、6年間も60試合登板を続け、今年もすでに22試合で投げている。この6月、巨人が盤石な戦いで勝ち星を挙げられるか、山口の活躍とともに注目していきたい。

 <山口 鉄也投手の経歴>
横浜商 - 米マイナー-巨人(2006年-)2005年育成選手ドラフト1位指名

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鳥取城北 【高校別データ】
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プロフィール

河嶋宗一
編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。

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